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なんでもない日常の事

ももクロの緑の子・有安杏果さんが卒業できてよかったと思った話

わたしはミーハーである。流行に敏くはないが、知ると気になる性分だ。

 

ももクロの緑の子が卒業すると知って以来、ももクロが気になって仕方ない。

気になったものは調べればごろごろと資料が転がっている時代だ。

You tubeには彼女たちの動画があふれていた。

とりあえず面白そうなサムネをクリックして見る。ライブ・バラエティ・MVなどどなど、いろいろな表情の彼女たちを見ることができた。

 

見るにつれて思ったのは「緑の子が卒業できてよかったな」だった。

バラエティで苦手なものを食べることになり、半泣きで震える。

ボックスに手を入れて中身を当てるゲーム(?)でおびえて痙攣する。

大物歌手とのコラボで緊張のあまり泣いて震えてリハーサルできない。

そんな映像や話を面白おかしく、時に逸話として処理する大人たち。

 

これ、ファンの人は楽しんでたの?

バラエティとして見れるの?怯えて泣いた顔で笑えるの?

もしかしてすべて彼女の演技なのかな?

 

演技なのだとしたら、やりすぎだけど相当うまかった。

見ているこちらがドン引きするくらい、震えていた。

動画のタイトルは「純粋」「かわいすぎる」となっていたのがまた恐ろしかった。

 

緑の子改め、有安さんが卒業を発表してから話題に上がったエントリーを読んだ。

応援する人、非難する人、気持ちを整理する人、とにかくアウトプットしないとと書きなぐる人。

どなたたもそれぞれに、彼女(彼女たち)を愛してきたのが分かる。

今までの彼女たちを見ていない・知らない部外者がどうこう言うのもおかしな話なのも分かる。

けど、あの怯えて嫌がってバラエティにもならないくらい見ていてかわいそうな有安さんを楽しんでいた大人たちが、「疲れた」と離れる彼女を責められるんだろうか。

 

あれはもはやいじめだ。

 

彼女をいじめていたのはメンバーではなく、あの仕事をさせていた運営(事務所)とそれを楽しんでいた視聴者やファンだ。

 

そりゃ疲れるよ。あんなの。

壊れる前に卒業を許してもらえてよかった。逃げれて良かった。

有安さんは表現するのが好きで、歌ったり踊ったりするのが嫌になったんじゃないと言っていた。

次はあんな見世物のような事をせず、何かにおびえる事なく好きなように表現が出来る環境に出会えると良いですね。

 

わたしは有安さんのおかげで、ももクロに興味がわきました。

今のところピンクの子、あーりんが好きです。

歌声とダンスと突き抜けたアイドルパフォーマンスが好きです。

どこまでハマるか分からないけど、彼女たちの本領だというLIVEはDVD買ってみようかなぁと思います。

 

 

ホワイト企業も無能の前では無意味という話

1/22(月)14時過ぎわたしはイライラしていた。

この日は前の週末から雪が予報されており、気象庁は不要不急の外出を控えるよう呼びかけていた。

典型的な日本企業で働いているわたしはそんなニュースを聞きながら、当たり前のようにこない自宅待機命令にがっかりしながら家を出た。

一瞬ぱらりと雪がちらついていたものの、あっという間に何事もなかったように止んだので、予報が大げさだったのかなと通常通り出勤をした。

しかし、関東在住の方はご存じのとおり、本番は10時を過ぎた辺りからだった。

降るわ降るわ、もさもさと大粒の雪が降ってきた!!!

わたしの職場の方では昼ごろからではあったが、たちまち外は雪景色。

「これから積もりますよ、覚悟してください」と言わんばかりの大粒の雪だった。

上層部からは交通状況を見ながら15時を目安に早めの帰宅を促すメールが流された。会社からの許可も出た。急ぎの仕事もなく、電車はちらほらと遅延が出ている。

時刻はそろそろ14時になる。よし、帰ろう!!!

意気揚々と帰り支度をするわたしと同僚に、上司が一言。

「15時までは帰っちゃだめだよ」

え、なんて??一瞬のうちに自分の言語理解能力が0になったのかと思った。

コノオッサン、ナニヲイッテイル?

窓の外、見えませんか。雪が降っているんですよ。これからもっと強くなるって予報も出てるんですよ。

15時を目安にってあくまで建前で、急務がなければ早めに帰宅しろって文面からも読み取れんだろ違う文章読んでんのか。

驚きのあまり色々と言いたい気持ちをそれはもう無理やり胃の底に抑えこみ、深く一呼吸し精一杯の笑顔で反論した。

「これから電車も止まるでしょうし、急務がなければ帰宅許可という指示だと思うんですが…」

「15時目安なんだし、まだ電車止まってないから大丈夫でしょ」

コノオッサン、ナニヲイッテイル?(二回目)

頭大丈夫???電車が止まるかもしれないから動いているうちに帰れって言われてるの分からない?????

今お前がすることは15時まで律儀に待つことではなく、上層部が分からない現場の仕事状況を見て部下が帰宅難民にならないよう指示を出すことではないのですか。

それが管理職という立場の人間がする事ではないのですか。

ちなみにわたしが通っている職場は最寄駅から徒歩20分のため、社員用にシャトルバスが出ている。1時間に2本。

15時に出たとして、次のバスは15:30です。バスの定員はおおよそ30名。このビルには100名を超える人が働いています。バスの雪はどんどん酷くなっていきます。

この現状でもまだ15時までは職場にいろというならその役職から退いてくれ。迷惑だから。

上層部がどんなに的確な判断を下したとしても、現場で決定権を持つ人間がこの調子じゃ台無しだ。

結果的に14時代後半のバスに乗りましたけどね。ぐちぐち言われながら。

同じバスに乗った他の部署の方々に「まだ残ってたの?!うちの部署の女の子たちもっと前のバスで帰ったよ」って言われました。

上司交換しましょう、まじで。

 

ちなみに、他の部署はほとんど帰宅していた中、うちの部署のオジサンたちだけ定時まで残ってたそうですよ。うけるー。

 

海外ドラマを見始めたという話

海外ドラマが面白い。

国内ドラマも興味深いものはたくさんあれど、出演者の区別がついてしまうせいでどうしてもキャラクターとして見られない。

「ガッキーかわいいなぁ」「すずちゃんって話し方独特だよなぁ」といった具合だ。

見ればハマるだろうなというのもたくさんあるから、見始めてしまえばいいのだが、ネット配信サービスを契約してから地上波を見る習慣が無くなった。

録画機能のあるハードがないので、毎週同じ時間にテレビの前にスタンバイが出来ない。性格的に。

最近見た国内ドラマは地味にすごい!なのだけど、あれはえっちゃんのキャラクターが好きだったというのもあって楽しめた。Huluで一気にスペシャル版まで見た。

石原さとみちゃんのかわいさずるくないですか。

えっちゃんのファッションがかわいくてマネしたいけど、あれは出版社に勤めているおしゃれガール(顔面偏差値は石原さとみ)だから許されるファッションだよなと我に返った。怪我をする前に正気に戻れてよかった。

 

このまま校閲ガールの感想にしてしまってもいいけれど、今日は海外ドラマに話を戻す。

 

役者を知らないという点で、海外ドラマはとても良い。

めちゃくちゃ数を見ているわけでもないので、何となく知った出演者がいたとしても日本のドラマほどではない。もともとアニメが好きなので、吹き替えでよく指摘される声優さんのオーバーな演技も気にならない。

塩顔系男子より濃いめのイケメンが好きなので、海外の俳優さんは本当に素敵だなぁと思う。

そして何より、犯罪捜査モノが多い!!!!

海外ドラマを見る圧倒的理由がこれ。これに尽きると言っても過言ではない。

サイコパスやソシオパスが出てくるいわゆる「人が一番怖いよね」系の話が大好物で、割とグロいのも平気なので、必然的に海外ドラマに興味が移る。

見たものを列挙するとダダ漏れ過ぎて恥ずかしいので割愛するが、クリミナルマインドに出てくるDr.リードがどストライク過ぎて、現在Huluで配信されているs10まで2巡してしまった。

好きなものを繰り返し見てしまうのはオタクの性である。

そろそろ3巡目が終わるので、次は何を見ようかと「海外ドラマ 犯罪 おすすめ」という不穏なワードを挟んで検索する日々だ。

ブラックリストハンニバルコールドケース辺りが面白そう。

Dr.リードほどストライクなキャラクターが出てくるかは別として、早いところ次に見るものを決めたいと思う。

でないと4巡目に入りかねない。飽きろよ、いい加減。

 

人生を変えた一冊

数年前に「人生を変えた一冊」というハッシュタグを見かけた。

ツイッタ―で見かけたタグだが、たどっていけばライトからヘビーまで様々な読書家たちが自身の核となる一冊を紹介していた。

わたしも幼い頃から少ないながらに本を読んできた人間である。それぞれの登場人物と心を通わせ、時に反発し、笑って泣いて、数ある世界にトリップしてきた。

中でも最も思い入れのある一冊がある。

 

大おばさんの不思議なレシピ 柏葉幸子 著

www.amazon.co.jp

 

小学3年生のわたしは、学校の図書室で真っ白な背表紙の本と出合う。

年齢の割に背が低かった当時、見上げるほどの本棚に窮屈に詰め込まれた背表紙たちの中で、その一冊が光るように見えた。

今であれば白い背表紙のため光を反射しやすく、単純に明るく見えたのだろう。

けれど、毎日のように目から脳へ入った文字列へ心を奪われ旅をしていたわたしには、それは異世界へ誘う魔法の書物のように思えてならなかった。

すぐさま手に取り、図書室の椅子に腰かけページを開く。

 

大おばさんの書いたレシピは、どれも世界のどこかで誰かが欲しがっているものを作るレシピだったが、その「世界」はわたしたちの「世界」ではない。

星屑袋(レシピはお料理だけでなくお裁縫も載っている)は、星が降る世界で使われる。

クレープは魔女専用のパックになるし、ピザはキューピッドのための浮島だ。

 

不器用でちょっぴりがさつな美奈は、レシピを手順通りに作らない。

「あぁ、もう!それでこないだも失敗したじゃん!」

心配性なわたしは、美奈の大ざっぱさにやきもきしてしまう。

美奈の後ろについて歩き、アクシデントに遭遇しては、

「だからちゃんとレシピ通りに作ればよかったんだよ!」

そうやって怒りながら美奈と一緒に色々な世界に行ったのだ。

返しては借りてを何度も何度も繰り返した。

一字一句変わっていないその本のページを繰り返しめくった。

これがあれば頑張れる気がして、忘れたくなくて、本屋に走った。

手にしたそれには表紙がついていたけれど、やっぱり光って見えた。

 

児童書の対象年齢を通り越して、読書の好みはどんどん変わる。

それでも、進路に悩んだ時には知らずと美奈に会いにいっていた。

 

美奈と廻った世界の中で、学んだ事がある。

誰かのために何かを作るという事。

自分が作ったものを、誰かが必要としているかもしれないという事。

関わった出来事に最後まで責任を持つという事。

 

料理は楽しいんだという事。

 

あれからたくさんの歳を重ねた。

わたしは今、料理関係の仕事をしている。

家を出て、すべて自分のお金で買い揃えた本棚の中に、その背表紙はある。

普段は何も変わらない、ただの一冊の児童書。

けれど、わたしが悩んだ時、その背表紙は光出す。

忘れないで、思い出してね、と語りかけるように。